こなごころ

きもちをつづるばしょ

壊リスexの開発小話 Vol.1 タイトル画面の話

Vol.1とか書いてるが、ちゃんと続きを書くのか……?

 

とまあそれはともかく。

壊リスexは細かいところもこだわって、しっかり考えて作ってるんだよって話がしたくてな。

 

wikiに書くような内容ではないけど、せっかくだからアウトプットしておきたい。

あわよくば、誰かがゲーム開発をするときに何か参考になれば嬉しい。

そんな話。

 

壊リスexはこちらからダウンロード。

壊リスex@wikiはこちら。

 

さて、今回はゲームのタイトル画面について。

 

V1.0.6現在のタイトル画面はこんな感じ。

ゲームを起動すると最初にロゴが表示されて、

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上から下へ切り込みが入り、

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左右に開いて、

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タイトルがフェードインし、

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exの文字を光らせながらバージョンナンバーと回転するミノを表示し、

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最後にPress Any Keyを表示。

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という流れ。

 

このタイトル画面のアニメーションの演出の流れは、実は実装初期からほぼ変わっていない

と言うのも、タイトル画面は一番初めに作った個所であり、特にこだわって作ったからだ。

まあ俺にとってゲーム開発はこれが初めてで、まずはタイトル画面で色々試したかったっていうのもあるんだけど。

 

ちなみに、このアニメーション中に決定キーを押すとアニメーションがスキップされる。

プレイヤーにストレスを感じさせないための、ちょっとしたこだわりポイント。

 

回転するミノは、プレイヤーのブロックデザイン設定をそのまま反映している。

ミノの色と形状、回転開始角度はランダム。

 

ゲームを作る時には既存のゲームを色々と参考にしてはいるんだが、タイトル画面については特にこれといって真似たものは無い。

もちろん、何かしらに影響は受けているが。

一応、最初に切り込みが入って開く演出については、原作壊リスおよび壊リス壊の起動画面のオマージュではある。

 

 

そういえば。

V1.0.0の時点のタイトル画面は、少し殺風景だった。

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そしてよく見ると、全体の色がちょっと薄く、文字の光彩も弱め。

ゲームの紹介ページでサムネイル表示した時に文字が目立たなくて読みにくかったため、後に明暗がはっきりするように改善した。

 

"Kowaris"という文字を追加したのは、「壊リス」の読み方を「カイリス」と読み間違えられていたことがあったから。

これは結構盲点だった。

旧作壊リスでは「コワリス」と表記ゆれしていることが多く、図らずも自然と正しく読めたからだ。

かといって、また表記ゆれを起こすのも避けたかったため、色々と考えて行き着いたのがタイトル画面での英語表記だった。

 

回転するミノを追加したのも、単なる賑やかしではない。

ゲームの紹介ページでサムネイル表示した時に、文字だけだとゲームのジャンルが分かりにくかったからだ。

ミノを表示するようにしたのは、タイトル画面のサムネイルを見た人が「ブロックを使うゲーム」と想像できるように、という意図がある。

 

 

さらにもっと遡ると。

実装に入るよりも前、構想時点のタイトル画面はこんなイメージだった。

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タイトル画面にそのままトップメニューも含めたタイプ。

この形式はRPGでよく見られる。

 

トップメニューに戻る機会が少ないゲームならこの形式が向いているが、そうでないゲームではタイトルが何度も表示されてしまうことになり、少々鬱陶しい。

 

また、メニュー項目を置ける領域が限られてしまうため、拡張性が低い(後になってメニュー項目が増やしにくい)という問題もある。

壊リスexはバージョンアップで徐々に機能を追加していくことを構想していたため、その点でも都合が悪かった。

(まあ工夫すれば何かしらやりようはあると思うけど。)

 

それと、たぶん一番問題なのが、色がモノクロ系しかない点

俺はライトグレーやダークグレーが好きなので、いつもデザインがモノクロ系に偏ってしまっていた。

 

タイトル画面の色数が少ないと、それ以降に表示される画面でも他の色が使いにくい。

モノクロがテーマのゲームならともかく、壊リスexではゲーム中にカラフルなブロックがたくさん出てくるのだから、違和感が強すぎる。

そういうわけで、exの文字を橙色に変更して差し色にした。

 

 

ところで話は逸れるが、タイトル画面に「おわる」系の項目は必要か?

と、構想当初悩んでいた。

要するに、ゲームのプログラムを終了させる項目

 

ゲームハードで動作するゲームではそもそも不要なのでほぼ見かけないが、PC上で動作する自作ゲームでは割りとよくある。

俺の結論としては、マウス操作が普通にできるならいらんやろって感じ。

 

たぶん、「おわる」を用意しているのは、

  • キーボード(またはゲームパッド)だけで操作できるようにするため
  • 確実に安全な方法でゲームを終了できるようにするため

あたりが理由だろうと思う。

いや、もしかしたら慣習的に、なんとなく用意しているのかもしれないが……。

 

結局のところ、昨今ではほとんどの人がマウスを使える環境だし、大体「おわる」があってもウィンドウの「×」ボタンで閉じてしまうんじゃないだろうか。

なんなら、間違って押してしまうことの方が多い気がする。

そういうわけで、いらんなあと思っている。

 

逆に言えば、マウス操作が制御される(ゲーム中にマウスを使った操作があってマウスカーソルが画面外に出せない)タイプのゲームには、あって欲しいなあと思う。

一般的にはESCキーで終了できるようになっていることが多いけど、ゲーム内には明記されていないこともあって、慣れない人には分かりにくいんだよな。

(古いハードから移植されたゲームやマルチプラットフォームのゲームに多い。)

 

 

さて、話したいのはこんなところかな、と。

次は、メインメニュー画面あたりの話か……?