こなごころ

きもちをつづるばしょ

初めて内視鏡検査を受けたのだが

先日、突然胃痛に悩まされることになった。

 

耐えられぬほどの強い痛みではないが、テンションがガタ落ちする程度に鳩尾(みぞおち)のあたりがじわじわと痛い。

直近で生ものや賞味期限切れのものを食べた覚えもなく、原因は分からない。

 

翌日はさらに痛みが増してきたため、嫁氏に近所の薬局で胃腸薬を買ってきてもらい、これを飲むことにした。

すると徐々に痛みが和らぎ、楽になった。

とりあえずこれで、どうやら胃に何か問題を抱えているようである、ということは分かった。

 

次の日は出社日だったので、薬で痛みを抑えながら仕事をしていたが、市販薬ではそれなりに効果はあっても数時間で切れてしまう。

原因も分からないまま、これがいつまでも続くのも耐え難い。

そう思い、会社帰りに内科の病院へ行くことにした。

その病院にはちょうど嫁氏も血液検査の結果を貰いに行く用事があったため、待ち合わせて一緒に入ることにした。

 

問診で「いつから痛むようになったか」とか「どの時間帯に痛むか」とか「最近生ものなどを食べたか」などを聞かれた。

まあ原因として思い当たる節は無く、問診だけではやはりなんとも言えない感じだった。

というわけで、その場で血液検査のための採血を行い、内視鏡検査の予約も取ることになった。

 

内視鏡検査というのは俗に言う胃カメラのことで、鼻、もしくは口からスコープを入れて内蔵の状態を直接カメラで見ていくやつだ。

初めてでちょっと怖かったので、鎮静剤(麻酔)を使ってやってもらうことにした。

 

スコープを口から入れる場合はえづきやすいため、大抵の人は鼻から入れる方にすることが多いらしい。

というわけで、例にもれず俺も鼻から入れるタイプで依頼した。

 

その他いくつか説明を受け、念書に署名し、4日後の日程で予約を取った。

あと痛み止め(胃酸を抑える薬)も処方してもらって、その日は帰った。

 

市販薬と違って、処方してもらった薬の方が効果が強く、痛みを感じることがほとんどなくなった。

行って正解だったな。

 

さて4日後、いよいよ内視鏡検査である。

病院に行って受付を済ませた後、処置室へ行って変な味の薬を飲み、腕に鎮静剤の注入用の管を繋がれた。

次にベッドに寝かされ、鼻の穴にゼリー状の麻酔を塗られた。

これを吸い込んで飲み込まないといけないので、ちょっと気持ち悪い。

 

そしてここで鎮静剤を注入された。

腕に冷たい液体が流れ込んでいくのが分かる。

まだこの時点でははっきりと意識はある。

 

看護士さんに「目は閉じといてくださいねー」と言われ、俺は目を閉じた。

 

と思ったら、すぐに起こされた。

 

診察室の前へ移動し、そこで少し待たされることになった。

疲れた時みたいに身体が少しふらふらとするものの、まあ普通に意識はある。

 

「(あれ?これから検査やるんだよな???)」

と思いながら、なんとなくスマホで時間を確認すると、30分くらい経過していた。

あ、これ終わってんじゃん。

「きっと痛いんやろなー」って不安になってのは何だったのか。

 

診察室に呼ばれ、内視鏡で撮られた(と思われる)食道やら胃やらの画像を見ながら、お医者の先生にどうのことのと説明を受けた。

結果としては、ピロリ菌とやらのせいで胃炎が起こっていたとのことだった。

まあ炎症部分はそこまで多くもなく、症状としては軽めなようだが。

ちなみに血液検査の方は特に問題無かった。

 

というわけで、これからピロリ菌を除菌するための薬を飲んで経過を見てみることになった。

副作用で味覚がおかしくなったりすることがあるようだが、まあそこは我慢するしかあるまい。

 

「30代になると急に体力が落ちていく」みたいなことはよく聞いていたが、俺の場合は特に体力が落ちたわけでもないのに、運悪くなぜか病気がちになってしまっているなあと感じる今日この頃。